2007年04月15日
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世界政府の正義とは何か・仲間さえもためらいなく殺す価値観に貫かれた組織!?

Written By: トーノZERO連絡先

 アニメ感想家トーノZEROのアニメ感想を始めます。

 今日のワンピースの感想。

サブタイトル §

「戦慄の過去!闇の正義とロブ・ルッチ」

あらすじ §

 ルッチとルフィの戦いは、軍艦上で続きます。

 海軍中将がルッチの過去を回想します。たった13歳にして一人で海賊に人質に取られた王国兵士を皆殺しにし、海賊の親玉の首を取ったと言います。

 別の海軍中将は、ルッチとルフィが戦う軍艦(千人の味方も乗っている)への一斉砲撃を命令します。

感想 §

 世界政府の正義の意味が、露骨に描かれる怖いエピソードですね。

 人質を皆殺しにする過去のルッチも怖いですが、味方が乗った軍艦への砲撃を命令する海軍中将も怖い。

 兵士達は、常識的な「正義」を信じていますが、ルッチや海軍中将が信じる「正義」とは目的に合わない者達を全て皆殺しにすることを前提としています。それだけ殺してやっと達成するものが「正義」です。

 それを逆から見れば、実は世界政府の正義とはそこまでやらないと維持できないほど脆弱なものでしかないわけですね。

今回の一言 §

 巨大化したルフィの足で軍艦が一撃で叩き折られる描写は迫力がありますね。もちろん、軍艦の描写が的確だから……という要素もあります。

 このあたりも含め、今回は見事です。